
── REFLECTIONS ON RESIDENTIAL | 住宅を映す鏡、暮らしを形づくる設計思想を探る。
住宅や邸宅というパーソナルな場が持つ歴史性、文脈、文化、そしてライフスタイルをいかに設計の力で再構築・再解釈するか。INTERIOR DESIGN 誌 2025年11月号 では住宅事例に焦点を当て、世界各地のプロジェクトを特集します。
本号の表紙を飾るのは Greg Natale(グレッグ・ナターレ)による、アールデコの象徴性を現代に再構築したニューヨークの邸宅。 光沢のある石材、対照的な色彩、そしてディテールへの徹底したこだわりがうかがえます。
グレッグ・ナターレのシドニーでの住宅プロジェクトに関する記事はこちら ▶︎ 前編 / 後編
伝統あるシャトーの刷新から、19世紀のタウンハウスに現代の洗練を吹き込むリノベーション、そして多様な住宅ニーズに応える集合住宅や住まいのアップデートまで。それぞれのプロジェクトが「住まいとは何か」を問い直し、新しい価値を提示します。
▪️ Picked Article 01


古城に息を吹き込む、フランス・シャトー刷新プロジェクト
原題:French Chateau Refresh | Designers: Laura Bohn & Richard Fiore
歴史あるフレンチ・シャトー「Château Montrion」を、新婚のインテリアデザイナー夫妻 Laura Bohn & Richard Fiore(ローラ・ボーンとリチャード・フィオーレ)が買い取り、40年もの間放置されていた建物を4年がかりで再生。石造りの重厚な構造や300年以上の木々を抱える敷地を活かしつつ、室内は優美な大理石床やパステルグレーの漆喰、古き照明の再利用などで、時代を超えた優雅さと現代的な快適性を両立させた。木の家具や古材、ヴィンテージの照明・パーツなどを再構成し、豊かな歴史の層に新たな命を吹き込んだ刷新事例 ──
▪️ Picked Article 02


ニューヨークの19世紀タウンハウス、アール・デコの薫りとともに再構築
原題:Art Deco Town House | Designer: Greg Natale
幅わずか12.5フィートという細長い19世紀のレンガ造タウンハウスを、オーストラリアのデザイナー Greg Natale(グレッグ・ナターレ)がリノベーション。豊かな色彩(ブラッシュ、プラム、テラコッタなど)と高級大理石の多用、そしてアール・デコ感覚を巧みに融合。エンジニアドオークのヘリンボーン床や絵画的な壁紙、クラシック家具によって、空間の狭さを感じさせず、むしろ映画のセットのような重厚で洗練された住まいを創出。伝統的様式と大胆な色彩・素材選びのミックスが光るタウンハウスの再生に迫る ──