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ブランドセレクション

        2025年8月14日

        The New Work Project | ベージュの美を活かしたコワーキング空間




        ── 「ベージュの共創空間」が生む、新たな働き方の気配

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        「働く場」の再定義: 自宅でもオフィスでもない選択肢


        大胆に聞こえるかもしれないが、オフィスで働くことには確かな意義がある。共用のワークスペースは、社会的な交流や生産性の向上に寄与し、とりわけ目的意識を共有するメンバーが集う場において、その効果は顕著である。

        リモートワークは一部の人々にとって新たな課題をもたらし、時には私的領域であったはずの自宅に対する複雑な感情を生むことさえある。パンデミック以前と以後を往復する働き方の振り子がようやく落ち着きを見せつつある今、柔軟なスケジュールと場所の選択肢を手にした労働者たちは、自らの「働く場所」の再定義を進めている。

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        この潮流に敏感に呼応するのが、ブルックリンを拠点とするインテリアデザイン事務所「The New Design Project(ザ・ニュー・デザイン・プロジェクト)」である。

        同社はウィリアムズバーグに加え、2017年に開設された「TENTH(テンス)」に続き、「ELEVENTH(イレブンス)」および「The Annex(ザ・アネックス)」というウィリアムズバーグの空間に加え、新たな拡張を進めている。

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        色と光で描く、コワーキングの新しい風景

        「ELEVENTH」は、「TENTH」が確立したコンセプトを継承しつつ、空間体験に明確な変化をもたらす場として位置づけられている。空間の利用者は、黒や白、グレーといった冷ややかな色調で構成された既存スペースから、陽光に満ちた廊下を通って、クリーミーな色彩に包まれたベージュの万華鏡のような空間へと誘われる。その表情は、決して平凡とは言い難い。

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        さらに、温かなニュートラルパレットに加え、土の香りを想起させるシグネチャーの香りと、自然との親密な接点が意図的に設けられている。

        「健康とウェルビーイングへの関心が、職場においてかつてなく高まっています。」と語るのは、クリエイティブディレクターの Fanny Abbes(ファニー・アベス)と共同経営者の James Davison(ジェームス・デイヴィソン)である。

        「私たちは植物や緑を多く取り入れ、自然光を補完するための大型天窓も設置しました。内と外を繋ぐ強い接続性を意識しています。」と彼らは言う。

        この中心となる空間は、共用部を内包する回廊となっており、周縁には異なるレベルのプライバシー性を持つ個室が展開されている。

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        ── 「共創」と「没入」を誘う、空間のディテール設計

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        パブリックスペースの豊かさが、働き方を変える

        隣接するギャラリーでは、8席の専用ステーションがポリッシュドニッケル製の縦型シャンデリアの下に配され、ブロンズガラスのパーティションによって各デスクに適度なプライバシーが確保されている。可動式キャビネットやデスクランプ、快適なチェアも備えられ、使用者の執務環境を高めている。

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        ラウンジは自然光が満ちる空間であり、チョコレートブラウンのベルベットで張られた半円形のブース席が柔らかな光に包まれている。カスタムメイドのテーブルやラグ、遊び心あるプフ、装飾照明が調和し、フォーラム的な性格を持つ中心空間として、Eskayel の壁紙をあしらったアーチ型のアクセントウォールが場を構成している。Abbes 氏によるアートワークが壁面のモールディングの中に控えめながら彩りを添えている点も印象的である。

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        静と動が交差する、個のための空間設計

        最大10名まで対応可能なプライベートスタジオ12室には、浮遊感あるデスク、エルゴノミックチェア、キーレスの収納、オープンシェルフ、ビルトインのクローゼットが整えられている。ドアにはスマートロックが備え付けられ、サイン表示も統一された書体で整えられるなど、視覚的なノイズを極力排除している。


        また、完全に換気・遮音がなされた3基の「プライバシーポッド」も設けられており、電話や集中作業、短い休息に最適な場となっている。通路や会議室の壁面にはカーブを描くブロンズガラスやDesigntexによるカスタム壁紙が用いられ、空間を象徴的に演出している。会議室内には「The New Design Project」が手掛けたテーブルと、ローカルな素材感を反映した円形ミラー、ウィッシュボーンチェアが設置されている。

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        「TENTH」や「ELEVENTH」とは物理的に離れた位置にある「The Annex」も、同一の文化的文脈を共有する空間として構想されている。最大75名を収容できるイベント会場として機能し、14フィートの天井高、露出したレンガ壁、アーチ状の開口部といった歴史的意匠が空間に深みを与えている。


        また、完全に換気・遮音がなされた3基の「プライバシーポッド」も設けられており、電話や集中作業、短い休息に最適な場となっている。通路や会議室の壁面にはカーブを描くブロンズガラスや「Designtex(デザインテックス)」によるカスタム壁紙が用いられ、空間を象徴的に演出している。会議室内には「The New Design Project」が手掛けたテーブルと、ローカルな素材感を反映した円形ミラー、ウィッシュボーンチェアが設置されている。

        これまでのコワーキングスペースは、実用性よりも形式的な演出に偏る傾向があったが、その流れも変わりつつある。

        「私たちは、地域に根ざした新たなブティックスタイルのワーククラブを提案しています。メンバーは、単なる機能性にとどまらず、プロフェッショナルとして、あるいは個人としてのアイデンティティをも体現する場を求めているのです。」と二人は語る。

        「一般的なコワーキング施設が専有スペースの最大化を追求するのに対し、私たちは創造性と協働を喚起する共用空間のデザインに力点を置いています。」

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        Design Milk, 08.01.24 | By Joseph Sgambati III
        Photography by Will Ellis

        英文記事はこちら