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        2023年12月22日

        建築で社会をより良くしていく。未来を見据えた設計とは|株式会社類設計室

        設計だけでなく、教育や農業など、さまざまな事業を展開している株式会社類設計室。社会貢献の意識が強く、環境課題への取り組みも積極的に行っています。今回は、意匠設計部に所属している菅原さんを招いて、設計する上で意識していること、同社が大切にしていることについてお伺いしました。

        幅広い事業展開を生かし、社会の活力を作る会社


        ──自己紹介をお願いします。


        菅原:
        株式会社類設計室の意匠設計部に所属している菅原雅之と申します。日本大学理工学部の海洋建築工学科で建築について学んだあと、新卒として現在の会社に入社しました。


        ──類設計室はさまざまな事業を手がけられているとお伺いしました。


        菅原:
        設計だけでなく、教育や農業など、多様な事業を展開しています。設計事業を手がける会社として1972年に設立し、1975年より教育事業がスタート、その後1999年に農園事業部、2015年に宅配事業部、2022年に管財事業部を開設したという流れですね。「活力ある社会をめざして」という企業理念をもとに、社会の変化に合わせて複数の事業を展開することになったと聞いています。


        ──そこまで幅広く展開されているのは珍しいですよね。


        菅原:
        変わっていますよね(笑)。入社前からさまざまな事業をしていると知っていたので「面白い会社だな」という印象を持っていて。入社後も毎年新しい変化があるので、飽きないですし、いまでも「面白い会社だな」と感じますね。


        ──自分の会社を「面白い」と感じられるのは素敵なことですし、そもそも菅原さんと会社の相性が良いのだろうなと思いました。


        菅原:
        ありがとうございます。相性がいいというよりも、会社と私の志向がマッチしているという言い方が近いのかもしれません。

        類設計室は、企業理念に基づいて「自分たちの生きる場は自分たちでつくる」という考えを社員全員が大事にしていて、主体的により良くしていこうとする文化がある会社です。環境意識も高く、最近ではGX関係のプロジェクトにも参画させていただくなど、新エネルギーに対する取り組みも行っています。

        私は学生時代から「建築は手段」だと考えていて、建築を通して社会をより良くしていきたい、と思っていました。そこで類設計室の「建築設計以前に社会の活力を作っていく」という会社の姿勢に共感できたのが入社を決めた決め手だったんです。今でも仕事で迷った時の起点になっていますね。


        ──会社サイトの事例を見ていると、会社の考えが反映されているのか、公共の施設が多いのも特徴なのだろうと思いました。


        菅原:
        教育施設やオフィス、研究施設の物件が多いですね。教育施設については、私たち自身が教育事業も行っているので、教育に関する専門知識があるということでお声がけいただくことが多いのかなと。子どもを取り巻く環境や親世代の考え方などに関する知見もありますし、施設を利用する方の声を反映した設計ができる点を評価いただいているのだと思います。

        オフィスと研究施設は「次のステップに進むための新しいオフィスが欲しい」といった要望が多いですね。社運をかけた一大プロジェクトとしてご依頼いただくので、非常に光栄なことだと思っています。


        クライアントに“同化”して、見えない要望を引き出す


        ──設計される上で意識していることはありますか?


        菅原:
        お客さまと同じ視座に立つことを意識しています。社内では「同じと化す」と書いて「同化(どうか)」と言っていて、お客さまに言われたことをそのまま受け取るだけではなく、お客様になり切って、同じ視座で物事を捉えることを大事にしています。同化することで初めて見えてくるものがあり、それによって未来を見据えたご提案ができるようになります。お客さまには「要件にはあがっていませんが、数年後このような要望が出てくると思うので、こういったデザインにしませんか」と言ったご提案をすることもありますね。


        ──何か具体的な例があればお話しいただけると嬉しいです。


        菅原:
        例えば、ある学校との設計打ち合わせで「いまは一人で勉強する自習室が人気ですが、これからの社会の潮流からいえば、1人で勉強するよりも仲間との学び合いが主流になると思います。そのほうが学力が伸びますし、何より生徒の活力も湧く。そして仲間と学ぶ風土と文化が、お客さまの学校にはあります。校内のどこでも仲間と自習できる学校にするのはどうですか?」という提案をしたことがあります。

        竣工から数年経ちましたが、自習する生徒さんが増えて習慣化し、主体的な学びが校内で自然と形成されるようになりました。結果、進学率や学力も向上したそうです。先生方の力が大きいのはもちろんですが、こちらの意図以上に生徒さん達が使いこなしてくれて、いまでも自習の場所が増えつづけているそうです。設計者としては嬉しい限りですね。


        ──お客さまになり切るというのは、非常に難しい行為だと思うのですが、コツのようなものはあるのでしょうか?


        菅原:
        泥臭いですが、相手を徹底して知ることですね。事業を始められた経緯、会社が成長された過程、困難など、お客さまの会社の歴史や過程を知ることで、お客さまに同化できるのだと思います。そして、お客さまになり切った上で、最後は建築のプロとして提案をする。お客さまと同化することで得られたものと設計の知識・アイデアを掛け合わせて提案することを大切にしています。建築の枠を超えて、会社の経営や組織再編、働き方改革に関するご提案をさせていただくこともありますね。


        ──お客さまからはどのような反応をいただくことが多いですか?


        菅原:
        「自社の社員以上に会社のことを知ってくれていますね!」と驚かれる─ことがよくありますね。よく知っているからこそ「なにかあったら類設計室さんへ」と言っていただけることもあります。そういった反応をいただけるというのは、お客さまといい関係を築けているという証拠だと思いますし、とてもありがたいことですね。

        会話を生み出す、ストーリーのあるマテリアル


        ─マテリアルを選定する際に意識されていることがあればお話いただきたいです。


        菅原:
        楽しんでもらうことを意識しています。さまざまなパターンのものを用意して「こっちの方が面白そうだね」と言っていただけるような。マテリアルを選ぶのって、お客さまにとっても楽しいことだと思うんですよ。

        またストーリーを用意するのも大切だと考えています。特に自社ビルなどでは、お客さまの建物に来客があり、ご案内することがありますよね。その際、壁材や床の素材などについて、選んだ理由や経緯などをお客さま自身の口からお伝えできるようになってくれたらいいなと。マテリアルをきっかけとしたコミュニケーションが生まれるといいなと思っているんです。

        最終決定には、環境やコスト、法的な要件も関わってきますが、ストーリーを用意し、お客さま自身で話せるくらい、しっかり伝わることを意識しながらマテリアルを選定しています。


        ──ストーリーを用意するというのは面白い発想ですね。それ以外にも意識されていることはありますか?


        菅原:
        私個人として、できる限り「人にやさしいマテリアル」を選定するように意識しています。マテリアルの中には石油を原料とするものも多いのですが、そういったものから発生する化学物質は、空間の空気を汚す原因の一つで、シックハウス症候群や化学物質過敏症などの健康被害を引き起こす原因にもなっています。そのため、石油系の物質をできるかぎり減らし、木材や石、草、土などの自然素材を原材料とした選定を意識しています。


        ──日々の中で過ごす時間の長い空間は、人に与える影響が大きいですよね。


        菅原:
        実際に木材を中心に設計した学校では、子どもの集中力が向上し成績がよくなったという事例があると聞きます。私たちとしても、自然素材のマテリアルを使用することで、その空間にいる人の気持ちを整えられるような、思考がクリアになるような、そういったマテリアルを推進していきたいですね。


        ──なるほど。マテリアルを選ぶ際は、過去の事例を参考にすることも多いのですか?


        菅原:
        それももちろんありますし、ピンとくるものがなければ新しいマテリアルを探しますね。マテリアルを探すのは手間がかかる作業でもあるのですが「Material Bank® Japan」を使い始めてからは、そういった作業の効率を上げることができています。

        作業効率化、環境負荷の軽減につながるツール


        ──「Material Bank® Japan」のお話が出たので、ここからサービスに関してお伺いさせてください。「Material Bank® Japan」を使い始めたきっかけはなんだったのでしょう?


        菅原:
        理由はいくつかあり、大きくはマテリアルを選定する際の業務効率化が目的でした。建築空間の質を最後の最後で左右するのはディテールと「マテリアル」だと思っています。

        私たちは組織設計事務所なので、1万~数万平米規模の大規模な物件を担当することが多く、環境やコスト、法的な要件性能もコントロールしながら、多くの部屋のマテリアルを選定するのに時間がかかってしまっていました。「Material Bank® Japan」は、さまざまな与件の比較が簡単にできるので、選定に関する時間を大きくカットできています。


        ──選定に関する時間というのは、具体的にはどのようなものなのですか?


        菅原:
        先ほどお話しした環境やコスト、法的な要件、性能にあったものを決める時間と、お客さまにマテリアルをご確認いただくまでの準備にかかる時間ですね。お客さまにご確認いただく際は、ボードにパースとマテリアルを貼り付けて、小さなピースが集まったような形でお見せしているんですが、規模が大きい物件ほどマテリアルの数が多いため、複数社とコンタクトをとってマテリアルを一つひとつ取り寄せるのも一苦労で。

        マテリアルを取り寄せる際は電話をするのがメイン業務になると言いますか、1日中どこかの会社に問い合わせをしているような状態でした。その作業が終わったと思ったら、届いたマテリアルの梱包を解いて一つひとつボードに貼り付けるという。写真やWebサイトで見るのと実物では雰囲気が変わるため、万が一に備えて似ているものを5~6種類ほど取り寄せるので、膨大な数のマテリアルが届いてしまうことになり、本当に時間がかかる作業だったんです。


        ──想像しただけでもとても手間のかかる作業ですね。


        菅原:
        大変ですね。しかし「Material Bank® Japan」は複数社のマテリアルをまとめて送ってくださいますし、問い合わせの時間が減って、非常に効率がよくなりました。確認したマテリアルを返送することができるのもいいですね。不要になったマテリアルを保管する場所を考える必要がなくなりました。気軽に頼めるので、マテリアルを取り寄せる際の決断スピードも上がりましたし、何よりゴミを減らすことができているのも嬉しいです。


        ──ゴミを減らすという観点で、御社は「Carbon Impact Program(以下:CIP)」(※)にも参画いただいていますね。このプロジェクトに参画いただいた理由についてもお話いただけますか。


        菅原:
        CIP単一の取り組みを重視しているというより、普段の問題意識の延長で自然と参画することになったという感覚です。

        設計行為のためにサンプルを大量に取り寄せて、結局は産業廃棄物として捨てるという行為は、生産性がなく環境に良くないな、と個人的にも大きな問題だと考えていました。世の中を良くしたいと思って設計しているのに、設計を進めようとすると必ず無駄なゴミが大量に出るジレンマを抱えていたんです。

        またせっかく送っていただいた綺麗なサンプルを捨てなくてはいけないのは、非常にもったいないことだなと。建築廃材を使ったアクセサリーを作っている友人もいて、その影響もあってより強く環境課題について考えるようになっていたんです。

        そんな中で「Material Bank® Japan」のサービスを見つけて、試しに使ってみたら使い心地も良くて。周りにも同じような問題意識を持っている社員もいたので、弊社の役員に相談してみたところ「いいじゃないか」と言ってもらえて、参画させていただいたのが経緯です。

        「Material Bank® Japan」のサービスを利用することで、環境負荷の軽減に繋がりますし、CIPなどを通して、環境課題への取り組みを推進していきたいと考えています。

        (※)「Material Bank® Japan」を展開するDesignFuture Japan株式会社が行う環境レポート提供プログラム。マテリアルのサンプルに関連する環境負荷や廃棄問題をはじめとする建築・インテリアデザイン業界の課題改善を目的として、同プログラムに賛同する建築・空間設計各社と業界課題の現状把握を進めています。

        建築を通して社会に貢献する


        ──今後の追加機能として「Material Bank® Japan」に期待することはありますか?


        菅原:現状でとても良いサービスだと思っています。強いて言うなら、複数のメーカーのマテリアルを横並びで比較できるのは非常に大きなメリットだと思うので、もっと多くの企業が参画してくれるようになると良いなと。自分もまだまだ勉強不足なので、もっともっと多くの素材を知りたい。そういった設計者の期待に応える建築業界のインフラとなるような、日本全体のマテリアル選定のレベルを底上げするようなサービスになることを期待しています。

        また私が社内のDX推進のリーダー役を任せて貰っているのもあるのですが、DX化に期待します。まずは素材のデータをフィルターで取捨選択できるようになると嬉しいですね。建築業界でも情報技術のソフトは進化しているので、実物を取り寄せてみないと分からないフィジカルな情報とデジタルデータを繋げられるツールになると、より良いサービスになるのではないかと思いました。


        ──ありがとうございます。菅原さんご自身の今後の目標についてもお伺いしたいです。


        菅原:マテリアルに関する情報をインプットする時間を確保したいです。新しいマテリアルが出た時には実物を見たいし触りたいのですが、時間や保管する場所、コストの都合上、現時点では物件に使用しないものを取り寄せるのは難しくて。しかし、より良いものを作るためには、日頃の情報収集も必要なことだと考えています。

        また「Material Bank® Japan」で業務をより効率化して、お客さまのために考える時間をもっと増やしていきたいですね。マテリアル選定はコア業務の一つではあるのですが、内外装デザインだけが業務だというわけではないので、一つひとつの作業にさける時間が少ないのも事実で。しかし、お客さまからすると一番自分の目で見える部分であるマテリアル選びはとても重要な作業です。そういったところに、もっと時間をかけられるようにしたいですね。


        ──菅原さんは、一貫してお客さまのためになること、人に貢献することを一番大切にされているのですね。


        菅原:そうかもしれないですね。現在担当しているものもありがたいことに社会的な意義のあるものが多いですし、今後も地域の活力につながる施設や、次世代の子どもが集まる教育施設などを中心に関わっていきたいです。


        ──菅原さんや類設計室の皆さんのように、社会的な価値を創出することに注力されている方々のおかげで、私たちの生活は成り立っているのだと思います。本日は貴重なお話をありがとうございました!

        株式会社類設計室
        建築設計事務所を祖業とし、教育事業、農園事業、さらに宅配事業と管財事業を立ち上げて5事業態の協働と共創経営を行っています。各事業部内、事業部間、社外との共創により、先端事業を創出しながらコア事業を高度化するサイクルをつくり「創造共創と協働の共創社会」を牽引していきます。
        また、21世紀の先端市場を先導するクライアントの戦略パートナーとなって協働し、社会と皆様の活力を産みだす、教育・情報・バイオ・半導体・新素材開発・新エネルギーなどの先端事業を誠実に担い、日々の実践をとおして社会に貢献していきます。
        類設計室ホームページ
        菅原 雅之/意匠設計部 主任
        主な実績
        大阪青凌中学校・高等学校
        酉島製作所 新本社工場ビル
        ガリレイグループ本社ビル
        京都市立栄桜小中学校