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        2023年5月12日

        未来を見つめる空間デザインで、クライアントと社会課題に向き合う|株式会社船場

        未来にやさしい「エシカルデザイン」を提案


        ──本日はよろしくお願いいたします。最初にお二人の自己紹介からお願いいたします。


        田中:
        株式会社船場の田中 秀行と申します。2016年に入社し、今年で7年目に突入します。所属しているのは、EAST事業本部の設計第3 Division というチームです。私たちのチームは飲食店をメインに担当しておりますが、最近は地域に根差した金融機関や宿泊施設なども手がけています。地域共創関連の案件では、関東・東北の地域振興や公園の理活用の提案をさせていただいたこともあります。


        齋藤:
        齋藤 亜紀と申します。2012年に中途入社し、11年目になります。EAST事業本部第5Divisionに所属しています。私がいるチームでは、主に大型商業をメインに担当していて、具体的には駅商業や空港施設、ショッピングセンターの環境デザインをしています。最近では、さまざまな業務を横断する社内的な流れもあり、専門店や新領域空間にも挑戦しています。


        ──デザインする上で心がけていらっしゃることがあれば、お話いただきたいです。


        田中:
        船場のビジョンは「Good Ethical Company(グッドエシカルカンパニー)」であり、会社として、未来にやさしい空間づくりを重視しています。私個人としても、数十年後の未来でも残り、価値を持ち続ける空間かどうかを意識して設計するようにしています。クライアントとの会話の中でも目先の売上や利益の話のみでなく「この空間を未来に残していく為に、何を大切にしていきたいか?」といった質問をするようにしていますね。


        ──会社としても、田中さんご自身としても、エシカルを意識した空間デザインを心がけていらっしゃるのですね。齋藤さんはいかがですか?


        齋藤:
        田中さんと同じくエシカルは意識していて、必要なことを積み重ねていくと、結果としてエシカルの考えに繋がることも多いです。

        その他でいうと、各案件によって重視するポイントは異なりますが、全ての案件で共通して大切にしていることは「マクロ」と「ミクロ」の二つの視点から空間を設計するようにしていることでしょうか。

        前者については、都市の中における位置付けや街との繋がり方を考えて、施設の在り方を設定します。後者は、訪れた際のワクワク感や、ユーザーが回遊しやすい構造にするための工夫ですね。デザインについては、ファッション的なトレンドよりも社会的なトレンドを取り入れるようにしています。


        ──ファッション的なトレンドを重視しすぎると、5~10年後には「古い」デザインになってしまう可能性も高いでしょうしね。


        田中:
        もちろん、ファッション的なトレンドを重視したデザインの需要もあるんですよ。とはいえ、トレンドは移りゆくものですし、何より大切なのは「その空間で何を伝えたいのか」という軸を定めることだと思います。


        齋藤:
        特に大型施設は、“その街らしさ”を表現していくことが求められます。それは非常に重要な観点だと思いますし、私個人としても「街のアイデンティティ」をデザインの軸として展開することが多いです。

        デザイナー = 翻訳者として、クライアントの想いを形にする


        ──お話できる事例があればご紹介いただけますか。


        田中:
        駅前にある地方銀行のデザイン設計を担当したことがあります。クライアントからは「地域を象徴する支店にしたい」といった要望をいただいていました。とはいえ、その地域独自の素材や工芸品は、すでに他の空間で沢山使用されていたため、いかにシンボリックに差別化するか?が一番の課題でした。

        最終的には「Crossing Branch」をコンセプトとして、その地域の伝統工芸をモダンに解釈した交差し合う線のデザインを施し、内装には工芸・名産品などを飾れる棚を配置。フリーラウンジも用意して、銀行や地元企業、市民の々が交流できるようにしました。


        齋藤:
        最近のものでいうと、都内ファッションビルのリニューアルに携わらせていただきました。クライアントからの要望に「買物だけでなく多くの人に利用してもらう開かれた場にしたい」というものがあったため、街の人とのインターフェイスとしてのデザインを考え、多層階の施設でフロアごとのエシカルマテリアルを設定しました。


        ──エシカルマテリアルとはなんですか?


        齋藤:
        船場が独自に設けた選定基準と視点で集めた未来にやさしいマテリアルです。例えば、アパレルのフロアではサインにPANECO®というマテリアルを使用しています。廃棄される予定だった衣料品を原料としたボードなんですよ。昨今、衣料品の廃棄問題は世界的にも問題視されていますよね。そういった課題の解決に挑戦している環境や社会問題に配慮したマテリアルを採用しています。

        マテリアルと廃棄予定だった衣料品をディスプレイとして合わせて見せることで、新しい循環や価値を提案するメッセージ性の高いデザインを目指しました。


        ──まさにエシカル、サステナブルを意識されて作られたということですね。そういったアイディアは、どのようにして思いつくものなのでしょうか。


        齋藤:
        まずは物件に関して念入りに調べた後、与件や方向性など言葉を整理するところから始め、ストーリーをつくります。出来上がったストーリーを実現するためには、どのような空間が良いのか構築するといった流れですね。コンセプトやストーリーは施主との共通言語であり、プロジェクトのスローガンとしてとても重要なものです。

        新人の頃は「こういうデザインをやりたい!」という思いが先行しすぎてボツ案も多く、沢山失敗してきました。デザイン重視で意味づけや説明が追いついていなかったんですね。みんなで共有できるデザインまで一貫したストーリーをつくることで、実現したいデザインがスムーズに通ることが多くなりました。


        ──日々の積み重ねと過去の努力が今につながっているのだろうと思いました。田中さんのお話もお聞かせいただけますか。


        田中:
        基本的には齋藤さんと似ていますね。ただ、私はコンペではなく特命での依頼が多いため、デザインに入る前にクライアントとお話しする機会も多いんですよ。クライアントにヒアリングをした後に、その想いをいったん簡潔な言葉でまとめてみて、仮案でデザインのアイディアをいくつか提案するようにしています。


        ──一度言葉にしてからデザインに落とし込むのは、お二人とも共通の流れなのですね。


        田中:
        そうですね。我々の仕事は、翻訳者としての役割も担っていると思うんです。クライアントの想いを、デザインという言語で表現しなくてはいけない。そのためには、やはり対話とリサーチを重ねてデザインを体現化するキーワードを見つける事が重要ですね。

        時代の変化とともに変わりゆくデザイナーの在り方


        ──仕事をしていて楽しいと思うのはどんな時ですか?


        田中:
        新しい案件はワクワクします!クライアントとお話しする前なのに、いろいろアイディアが浮かんでくると言いますか。案件によっては期限が短いこともあり、その場合は「大変だな」という思いも正直ありますが(笑)。ただ、物件の内容に関係なく、次第に「どんな事が出来るかな?」とワクワクしてきます。デザイナーの性なのでしょうね。


        齋藤:
        私は大きい物件を担当することが多い為、設計だけでなく企画メンバーなどチーム体制で取組むことが多いです。様々な視点でアイディアを出し合い、発想をぶつけ合って案をブラッシュアップしていく作業は、モチベーションもテンションも上がります。


        ──アイディアを考える前の段階、アイディアを考えるところで、それぞれ楽しさがあるのですね。逆に大変だと思うのはどんなところですか?


        齋藤:
        予算のコントロールは非常に大変です。例えば、先ほどご紹介したエシカルマテリアルは、クライアントからの評判がすごくいいんです。ただ、比較的高価なものが多く、直接的に利益につながるわけではありません。マテリアルに限らずデザインで表現したいことと予算のバランスを考えるのは難しいですね。

        また、最近はその土地ならではの素材を使って、マテリアル自体から計画するケースもあります。考えるのはとても楽しいのですが、新しい挑戦はトライ&エラーの繰り返しです。


        田中:
        マテリアル関連で思い出したのですが、メーカーとのやり取りも大変ですよね。サンプルを取り寄せる際に、サイトから問い合わせるケースもあれば、担当者に直接メールしないといけないものもあって、メーカーによって対応がさまざまなんですよ。カタログをみてメーカーに問い合わせたら「それはすでに廃盤になっています」と言われたこともあります。


        ──ほかにも何かあればお話いただけますか。


        田中:
        最近では一つの空間に複数の目的を求められることが多くなってきていて、そのバランスを調整するのが難しいですね。例えば「買う×食べる×働く×交流する×学ぶ」といった多機能空間など。

        地域共創は何年も続けていくことと、アップデートが前提です。「空間の長寿命化」を意識した、多様性を享受できる空間を考える機会が増えました。柔軟でありながらも、地域にとっては誇りとなる独創性ある空間を求められる。正解がない中で考えていかなくてはいけないことが増えていますね。


        ──「正解がない」というのは、難しい問いである証拠ですよね。


        田中:
        加えて、最近は個にフォーカスすることも増えていて、性別や年齢別に人を分類することは容易でなくなってきていますよね。それ自体はとてもいいことですが、デザインをする上でのターゲットの思考や行動原理などのリサーチは、より高レベルに求められてきていると感じます。


        ──デザインに求められるものが変わってきていると。


        齋藤:
        ええ。空間を作り込み過ぎないというか、ある程度使う側に委ねるようなフレキシブルな余白を作るというのも大切ですね。「つくって終わり」ではなく、大切なのは状況に応じて緩やかに変化できること。私たちはその先を見据えていかないといけないのだと思います。

        マテリアルとデザイナーをつなぐ「Material Bank® Japan」


        ──先ほどマテリアルの話が出ましたね。お二人は「Material Bank® Japan」を使ったことはありますか?


        田中:
        先日初めて使いました。サイトの中にはこれまでに見たことのない斬新なマテリアルもあって、新たな発見が多くありましたね。マテリアルからインスピレーションを得ることもありますし、デザインに悩んだ際にも使えると思います。
        ​​
        齋藤:簡単に注文できるのも嬉しいですね。サンプルの届き方も面白くて、箱を開ける時にワクワクしました。

        機能面でいうと、一つの画面でメーカーを横断してマテリアルを比較できるのは非常に便利です。これまでは、各メーカーのカタログを見なくてはいけませんでしたから。また、検索する際に価格帯でフィルターをかけられるのも便利ですよね。可能であれば、マテリアルの機能(不燃など)でもフィルターをかけられると嬉しいです。マテリアルを組み合わせる際の近似の色品番の参考もあるといいな。


        ──そのほか「こういった機能が欲しい」という希望はありますか?


        田中:
        マテリアルを検索した際に、実際に届くサンプルのイメージ図を見られると嬉しいです。現在は仕上げられた後の画像が載っているのですが、それだけだと少し想像しづらいので。当社が先進的に取り組んでいるBIM(Building Information Modeling)と連携するような機能もあると嬉しいです。


        齋藤:
        画像検索のようなイメージから検索できる機能もあると便利だろうなと思いました。例えば、施工例の画像で検索すると、そこで使用されているものと似ているマテリアルを一覧で表示してくれるとか。

        テーマがそれてしまうかもしれませんが、先日チームメンバーと「マテリアルのコンシェルジュが欲しいね」という話もしていました。日本の商業施設はコストバランスや安全性、法的制約で使用できるマテリアルが限られてきます。ただ、海外の案件だと、予算が潤沢に組まれているケースも多く、今まであまり使ったことのないマテリアルを検討することもあるんです。そういった時にチャット形式で相談に応えてくれる知識豊富な専門家がいればいいなと思っています。

        ──なるほど。それは非常に便利そうですね。


        齋藤:
        いろいろと希望を出しましたが、Material Bank® Japanは「あったらいいな」と思う機能がサービス化されています。Material Bank® Japanでサンプルを取り寄せると案件情報がメーカーに伝わっているのも非常に良いと思いました。通常、サンプルを取り寄せるメーカーごとに時間をとって説明するので、意外にその時間がかかります。その時間がかからずに案件の相談ができるのは便利です。とはいえ、まだまだマテリアル関連の業務には多くの非効率な課題が残っているのも事実。その時間をクリエイティブな時間に回したいというのが本音です。今後の追加機能にも期待しています(笑)!


        田中:
        先ほどもお話したように、Material Bank® Japanにはデザインのヒントが集まっているなと思います。個性的なマテリアルも多いですし、見ているだけでも勉強になりますね。これから機能が増えていくでしょうし、今後を楽しみにしています。


        ──お話をもとに、追加機能も検討していきたいと思います。本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました!

        株式会社 船場/SEMBA Corporation
        船場グループは、大型商業施設や飲食店といった商空間から、オフィス、教育、ヘルスケア、ホテル、余暇施設など幅広い分野において、国内および海外で事業を展開。ビジョンに「Good Ethical Company」、ミッションに「未来にやさしい空間を」を掲げ、空間創造の全プロセスを一貫してサポートしています。SEMBAホームページ
        齋藤 亜紀 /株式会社 船場 EAST事業本部 設計第5Division
        主な実績(船場ホームページより)
        ・Flags(新宿フラッグス)
        ・ロデオドライブ横浜関内店
        ・エキュート日暮里
        田中 秀行 /株式会社 船場 EAST事業本部 設計第3Division
        主な実績(船場ホームページより)
        ・北都銀行 秋田駅前支店
        ・Small Planet CAMP & GRILL
        ・SCビジネスフェア2020 SEMBAブース